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『考える』 #17 翁長春輔

 

「40分」 

 

 

これは、私が4年間在籍した東京都立大学サッカー部でリーグ戦に出場できた時間です。

 

 

言い換えると、プレーヤーとしてチームに貢献できた時間とも考えられます。

 

 

「試合に出て活躍する!」

入部前に抱いていたイメージとは大きく異なった結果ですし、4年間で「40分」という時間だけを見た時、聞いた時に、きっと多くの人は、体育会サッカー部に所属していた意味に疑問符が付くでしょう。

 

 

確かにその考えは、ある意味では正しく、ある意味では間違っていると感じます。

 

 

確かに、体育会サッカー部に所属しているからには、試合に出場して活躍することこそが最大の功績であり、そのために部員全員が週5回の練習に励んでいます。

 

 

しかし、やっぱり実力の世界。どんなに努力しても試合に出場できないこともある。自分より上手い人、自分より努力している人は、間違いなく沢山いることでしょう。試合に出れないのは、全て自分のせいということも事実。

 

 

言葉が悪いかもしれませんが、自分が試合に出場出来ない時、そこで「もう試合に出れなくてもいいや」となってしまう人はおそらく体育会向きではないでしょうし、自分のためにも部活ではなく、他のことに時間を割いた方がベターだと思います。

 

 

もちろん、あいつには絶対に負けない、あいつよりは絶対に上手い、来週こそは試合に出る、というハングリー精神であったり、負けん気のような気持ちは捨ててはいけないと思います。

 

 

しかし、試合に出場できなくても、やれることはいくらでもあると思います。

 

 

試合に出場出来なくて、腐っている時間は無駄だし、そんなことしてたらあっという間に引退の時期が来ると思います。

 

 

私がこのI willを通して、後輩たちに伝えたいことは何か…

 

 

それは

 

「試合に出場できない時でも、自分が何を出来るかを常に考え続け、求め続けて欲しいということ」です。

 

 

試合に出場できた際には、東京都立大学サッカー部に関わる全ての人のために全力でプレーする。自分が持っているもの全てを捧げる。全力で勝利を勝ち取る。

 

 

試合に出場できない際には、全力で応援する。全力でサポートする。次の試合に向けて全力で努力する。自分に何か出来ることはないかと考え、求め続ける。いつまでも人のせいにしない。

 

 

自分の思い通りにいかない状況に対して、ネガティブな考えにパワーを使うのではなく、「常にポジティブ」な方向にパワーを捧げてほしいと思います。

 

 

しかし、みんな人間であり、「常にポジティブ」にはいられないし、実際私もそうでした。試合に出場出来ずに、また試合に出場しても全く思い通りのプレーが出来ずに、「あー、サッカーつまんねぇなー」と思うこともあるでしょう。

 

 

そうした時はどうすればいいか、答えは非常にシンプルで、「仲間に頼ればいい」。

 

 

日々一緒に講義を受け、毎日のように一緒にサッカーし、オフの日も一緒に時間を過ごし、バカ話をする。まさに家族。そんな素晴らしい仲間に頼ること、それが1番の解決策だと思います。

 

 

きっと助けれてくれるし、そんな素晴らしい人が東京都立大学サッカー部には揃っていると断言できます。

 

 

私自身も東京都立大学サッカー部に入部して、素晴らしい人に恵まれたなと実感しています。

 

 

部員、マネージャー、親御さん、サッカー部に関わっている全ての人、そうした素晴らしい仲間に支えられていることを実感し、そのことに感謝しながら、日々努力をし続けて欲しいと思います。

 

 

そうすることで、東京都立大学サッカー部はさらにさらに強くなっていくと思います。

 

 

皆さんの頑張り、期待しています。

 

 

おそらくここで私が本格的に取り組むサッカーは最後になります。なので、今まで切磋琢磨しあってくれた小中高の同期、先輩後輩、監督、東京都立大学サッカー部の素晴らしい同期、素晴らしい先輩方、素晴らしい後輩達、常に最高の環境を用意してくれたマネージャー、コーチングスタッフ、常にサポートしてくれた両親、全ての方々に感謝の気持ちを伝えたいと思います。

 

 

ありがとうございました。

 

 

東京都立大学サッカー部の益々の躍進を期待して、

私のI willを終えようと思います。

 

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

 

 

期待してるぞ!後輩達!