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昼寝のすゝめ

4年の草野です。

今回のコラムはケア編になります。

 

昨晩のメキシコの戦いぶりを最後まで見届けたためか、先ほど強烈な眠気に襲われ1時間ほど爆睡をかまし、今慌ててこの記事を書いています。

ところで皆さんは普段昼寝をしますか?

私の記憶では、昼寝を善しとされていたのは幼稚園の頃のみで、小学校に入って以降、昼寝をすることは基本的にあまりよいことではなかったように思います。どんなに眠くても、授業中に寝たら怒られるし、せっかくの昼休みに友達と遊ばずに教室で寝るなんてもったいないし、、、なんとなく昼寝する人は怠け者であるというふうな観念が存在しているような気がします。「夜にしっかりと寝ていないから昼寝しなくちゃいけなくなるんだろ」と言われたり、また逆に人に言ったりしたことがあることと思います。

 

今回はそんな「昼寝」について科学します。

 

そもそも何故、昼間に眠くなってしまうのでしょうか。なんとなく想像できる理由は、

・午前中の活動による疲れが出てくるから。

・昼食の消化活動により眠気が引き起こされるから。

などがあると思います。

実はこれ、どちらも理由としては不十分です。大した活動を午前中にしなくても、食事を1時間ごとに小刻みに取り続けても、人間の身体は14時~16時の間に眠気を感じるようにできているのです。(これは、「サーカディアンリズム」というものによるもので、今回は詳しい説明は省きますが、おもしろいと思うので興味のある方は是非調べてみてください!)

この眠気を感じる14時~16時の時間帯は、作業効率が低下したり運動のパフォーマンスが低下することがわかっています。運動中は眠気なんてほとんど感じませんが、パフォーマンスは実は落ちているのです。もちろん、食事の時間や朝起きる時間をずらしても眠気の時間はかわりません。

 

では、この時間帯に運動、仕事、勉強をしなければいけないとき、私たちはどうすればよいのか。

昼寝です。

眠気を感じる14時頃に昼寝をすれば、パフォーマンスの低下を防ぐことができるのです。

ここで注意しなくてはいけないのが、睡眠時間です。本人が十分であると感じれば短い分には問題はありません。ただ、長すぎる昼寝はかえって悪影響を及ぼします。30分以上の睡眠を日中にしてしまうと、夜の睡眠の質が低下してしまうのに加えて、起きたときに強い眠気を感じることになり、かえってパフォーマンスが落ちることが報告されているのです。

以上のことから、昼寝をする際は、必ず20分以内に起きることができるように注意してください。それ以上の睡眠は悪影響を及ぼします。

 

今、1時間の睡眠から覚めたてで書いているので、パフォーマンスとしては最悪の状態で今めっちゃ眠いです。

みなさんが4年間待ちに待ったW杯期間中ですが、部活や勉強への支障はできる限り出さないよう、正しい方法の昼寝を有効活用していきましょう!

 

それでは次回もお楽しみに!

 

 

おやすみなさい

 

参考

短時間仮眠が午後の運動パフォーマンスに及ぼす効果 (山本 哲朗 林 光緒 2006)