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小嶋(2年) 「五大栄養素その③~脂質~」

 こんにちは、2年の小嶋です。今週は五大栄養素の中の脂質についてです。

 まず始めに脂質の働きについて説明します。
 食べ物に含まれる脂質は体内で分解され1gあたり9kcalのエネルギーを生産します。炭水化物やたんぱく質から作られるエネルギーは1gあたり4kcalなので、脂質はエネルギー効率が高い栄養素と言えます。

 使い切れなかった脂質は他のエネルギー源と同様に、中性脂肪に変えられて体脂肪として蓄えられます。そのため脂質を摂りすぎると肥満・脂肪肝・動脈硬化・心筋梗塞などの原因になります。

 また脂質は細胞膜の構成成分になります。脂質は水をはじくので細胞内外に必要以上に水が出入りしないよう作用します。そのほかにもホルモンや生理活性物質といった体の仕組みに働きかける物質の材料になっているので極端に脂質を制限するのはよくないと言われていて、不足すると疲労や免疫力の低下につながります。

 ビタミンの中には脂溶性ビタミン(ビタミンA・D・E・Kなど)という水には溶けず脂質に溶けるものがあり、脂質はこれらのビタミンを溶かし込んで吸収しやすくします。

 

 次は脂質の種類についてです。

 脂質は常温で液体の油と、常温で固体の脂に分かれます。
 また、アルコールと脂肪酸のみからなるものを単純脂質、アルコールと脂肪酸のみならずリン酸や糖などを含むものを複合脂質、それら単純脂質や複合脂質が加水分解によってできるものを誘導脂質といいます。

 最後に脂質の特徴についてです。
 脂質の主成分である脂肪酸は炭素・水素・酸素からできていて、結合の形で飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸に分かれます。
 飽和脂肪酸は炭素同士の二重結合がない脂肪酸で、牛脂やラード(豚肉の脂肪部分を抽出した食用油脂)などの動物性脂肪に多く含まれています。牛や豚は人間より体温が高いため、人の体内で固まりやすくなっています。
 不飽和脂肪酸は逆に炭素同士が二重結合で結ばれた脂肪酸で、魚やオリーブオイルに多く含まれています。一価不飽和脂肪酸と多価不飽和脂肪酸があり悪玉コレステロールの抑制や過酸化脂質の発生を予防する効果があります。

〜脂質を多く含む食品〜

 ○油脂類:ラード、マヨネーズ、マーガリン、バター、チーズ
 ○食用油:ごま油、大豆油、コーン油、オリーブ油
 ○肉類:脂身の多い肉(霜降り肉、ロース、ひき肉、皮など)
 ○魚介類:脂ののっている魚(さば、さんま、ぶり、まぐろ、トロ)
 ○食材類:マカダミアナッツ、くるみ、サラミ、ソーセージ、生クリーム

 

 今回脂質について調べてみて脂質は適度な量を取ることが大切だと分かり、脂質を多く含む食品についても整理できたので、食事における脂質の摂取量を気にしてみようと思いました。今回スポーツをする人にとって脂質はどのような存在なのか調べることができなかったので、また機会があれば深く掘り下げていきたいと思います。

 

 次は五大栄養素の中のミネラルについてです、お楽しみに〜

 

<参考文献>

https://www.eatsmart.jp/do/contents/eiyoinfo/eiyo_f