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奥川(1年) 「股関節について」

みなさんこんにちは。毎週金曜日は体の仕組みということで、今週は股関節について書いていこうと思います。

 

まず股関節とは、人間の体の中で一番長い骨である大腿骨が、寛骨臼という骨盤のくぼみのなかにはまっているもののことを言います。また、どの方向にも動かすことのできる多軸関節で、股関節は基本的には下に書くような6つの運動をします。

外転:大腿部を外側に開く

内転:開いた大腿部を内側に閉じる

屈曲:大腿部を前に持ち上げる

外旋:大腿部を外側にひねる

内旋:大腿部を内側にひねる

伸展:大腿部を後方へ伸ばす

人間の脚は多様なキックを生み出せますが、それらはこの6つの運動の組み合わせから成り立っているのです。

 

上に書いたように、サッカーにおいてキックというのは最も基本的な動作の1つであり、股関節の動きがとても重要となっています。では、どうすれば股関節を上手く使ってキック力をアップさせたり、色々な角度へのキックを行えるようになるのでしょう。1つは単純に股関節周りの筋肉を鍛えることです。特に腸腰筋は股関節を屈曲させる筋肉の中でも最も有名です。ここで具体的なトレーニングの提案はしませんが、興味のある方はぜひ調べてみてください。2つ目は、股関節を柔らかくすることです。股関節を柔らかくすることは、可動域を広げることに繋がります。そして、可動域が広がると、より広い角度に脚を動かすことができ色々な方向にキックが蹴れるようになるだけでなく、スイングスピードもあがるためキック力も増します。

 

今回は主にキックについて書きましたが、股関節の使い方を改善することには、動きがしなやかになる、走る跳ぶなどの動作が良くなるなど様々なメリットがあります。こうして、股関節は様々な動きにおいて、重要な関節であると言えます。サッカー選手にグロインペインなどが多いのはそのためと言えるでしょう。そういった怪我の予防の為にも、股関節のストレッチやアイシングは念入りにしたほうが良いでしょう。今回のコラムはこんなところで失礼させていただきます。