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江口(4年) 「体の使い方」

身体の使い方について

4年の江口です。今回は、サッカーをやる上で、非常に重要な身体の使い方について書きます。

まず、怪我とは、大きく分けて2種類に分類できます。外傷と障害です。

 外傷とは、プレー中に明らかな外力が加わることにより、骨や靭帯などの組織がその力に絶えれず、損傷してしまうことをいいます。外傷の例として、鈴木君の複雑骨折や石橋君の前十字靭帯断裂などがあります。

 次に、障害とは、日々の練習などによって、繰り返し過度の負担が積み重なり、痛みが慢性的に続く症状をいいます。障害の例として、グロインペインや腰椎分離症などがあります。これに関しては、みなさん、あまり怪我としては受け入れず、ある程度痛みを抱えながらプレーをしている様な印象を受けます。実際に、骨折などとは違い、プレーができてしまうということや、休むことへの恐怖心からこのような状況になっていると思います。しかし、痛みを抱えながらプレーを続けることは、本来のパフォーマンスができないだけではなく、その痛みを他の組織で庇いながらプレーをすることから新たな障害が生まれる可能性もあります。障害とは非常に厄介なもので、今一度、障害に対しての考え方を改める必要があると思います。

 ですが、サッカーが上手な人は、基本的に障害を抱えることはありません。なぜなら身体の使い方がうまいからです。逆に言うと、障害を発症している選手の多くが、身体の使い方が上手くないのです。先ほど、障害は過度の負担がかかると発症すると定義しましたが、身体の一部に負担がかかってしまう状態は、身体の使い方が良いとは言えません。では、良い身体の使い方と悪い身体の使い方を見てみましょう。

まずは悪い例。

 

この選手は、上半身の姿勢が悪く、広背筋が使えておらず、骨盤が後傾してしまい、非効率な走り方をしています。このような動きでは、ハムストなどに過度な負担がかかってしまい、障害の原因になりかねません。実際にこの選手は障害に障害を重ね、グロインペインになってしまったようです。

 次に良い例。 

誰もが知るイニエスタ。イニエスタは、広背筋がまっすぐ伸び、上半身にまったく無駄な力が入っていません。そのため、しっかり骨盤が立ち、股関節の自由度が高く、きれいな姿勢を保ちながらドリブルをしています。

 このように身体の使い方の良し悪しは一目瞭然です。さらに、身体の使い方を意識することは、障害対策のみならず、アジリティ、ボールコントロール、フィジカル向上などにつながる大事な要素でもあります。

 では、今から意識できることは?それは姿勢です。日々の生活での姿勢は、確実にプレー中の身体の使い方に影響を及ぼしています。片足重心をやめる、足を組まない、猫背にならないなど、日々の姿勢を意識する必要があります。最後にレアルマドリードの集合写真を見てください。

 

一人空気を読まず、身体をくねらせていますが、全員姿勢がきれいです。今から意識していきましょう。

 今後身体の使い方を向上させるためのコラムを書いていこうと思います。

 

参考

「奥村正樹さんのブログ&Twitter

https://profile.ameba.jp/ameba/physiomasa

「イニエスタの写真」

https://activel.jp/articles/9Yka2